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「竹宮惠子 カレイドスコープ-50th Anniversary-」が2017年12月10日(日)まで北九州市漫画ミュージアムで開催

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2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。

2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮惠子 カレイドスコープ-50th Anniversary-」が始まりました。初日の様子をお届けします。

目次

少女漫画の革新者、竹宮 惠子 (たけみや けいこ)

竹宮 惠子さんは徳島県出身の漫画家で、現在は福岡県朝倉市に在住です。代表作は『風と木の詩』や『地球(テラ)へ・・・』『天馬の血族』など。作品は業界に衝撃を与え、少女漫画の表現領域を拡大させました。また、京都精華大学の学長として漫画作品の保護、教育面でも尽力されています。2017年は竹宮さんが1967年にマンガ雑誌「COM」へ『ここのつの友情』を投稿し、掲載されてから50周年にあたります。これを記念してその軌跡をたどる展覧会を北九州市漫画ミュージアムで開催することになりました。題名となった「カレイドスコープ」は、竹宮さんの作品がそれぞれ方向性が違うことから、回すと見え方の変わる万華鏡を意味しています。

2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。

『風と木の詩』ジルベール・コクトー

2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。

それぞれ方向性の異なる作品 (個展描き下ろしの中から183点)

第1章 『風と木の詩』

BL漫画作品の先駆け

構想から7年、「週刊少女コミック」1976年10号で連載が始まった作品です。少年たちの同性愛や人種差別などタブーとされていた題材のため、企画段階の当初は担当編集者に受け入れられず、なかなか連載を開始するに至りませんでした。発表後はその前衛的な内容が瞬く間に読者の心をつかみ、社会的反響を呼び起こします。後に「ボーイズラブ」の道を開くことになる先駆けとなった作品です。北九州市漫画ミュージアムでは作中の男子から読者までを虜にしたキャラクター、ジルベールの原画’が多く展示されています。

執念のクロッキー

『風と木の詩』の構想をまとめたクロッキーには、連載まで諦めずに活動を続けてきた竹宮さんの強い思いや決意、魂の部分が詰め込まれています。この段階で作品の冒頭50ページまでのストーリーからコマ割りなど、全てが既に決まっていました。

2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。

『風と木の詩』クロッキーノート。「 71.1.21 」の日付が記されています。

原画’

原画’ (げんがダッシュ)とは、カラー作品を退色や劣化をさせずに保存、そして公開するために、竹宮さんが技術開発した極めて精巧な複製原稿です。原画をスキャンしてパソコン上で色を何度も調整、オリジナルに極めて近い色を実現しました。今回の展示のため、100点以上のカラー複製原画を竹宮さんが再度色調整し直しました。モノクロ作品は退色の恐れが少ないため肉筆原画が展示されています。ショーケース内には、ストーリー序盤の28〜37ページまでの原画や原画’、レコードなどが並びます。

2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。

©️竹宮惠子 精巧なカラー複製原画「原画’」(上段)、モノクロの肉筆原画(下段) (※上段右端は肉筆)

壁ダン、大泉サロン

『私を月まで連れてって!』のダン・マイルドに、“壁ドン”されながら記念写真の撮影が可能です。竹宮さんの生い立ちから現在までの歩みを紹介した人生絵巻や作品年表、1970年代に撮影した若き日の写真などが展示されています。萩尾望都さんらと数年間、共同生活を送った昭和の「大泉サロン」をイメージ再現。少女マンガ家版トキワ荘となり、少女マンガ家たちが集ってマンガ論を戦わせて切磋琢磨する場となりました。こたつで寝ているのは竹宮さん。

第2章 デビューから『イズァローン伝説』まで

1967年に漫画雑誌「COM」へ投稿して佳作入選となった『ここのつの友情』から『イズァローン伝説』までが紹介されています。舞台化され、モーニング娘。が演じたことで話題となった作品『ファラオの墓』、“音が聴こえるような作品に”と心掛けられた『変奏曲』なども展示しています。

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©️竹宮惠子 『ファラオの墓』

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©️竹宮惠子 『変奏曲』シリーズより (作品世界に合わせて深緑色の壁に)

第3章 『地球へ…』& SF作品

『風と木の詩』と同時期に連載となった『地球(テラ)へ・・・』も大ヒットになった作品です。少年読者をターゲットに少年漫画誌「月刊マンガ少年」で掲載。行き過ぎた管理社会を舞台に物語は繰り広げられます。こちらのフロアでは作品冒頭の20ページが紹介されていました。

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©️竹宮惠子 『地球へ・・・』

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第4章 『天馬の血族』ほか個展描き下ろしまで

モンゴルを舞台にした『天馬の血族』、京都と東京で開いた個展で描き下ろされたキャラクターや自然風景などを鑑賞できます。

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『天馬の血族』など。正面の壁にはこの展示のための描き下ろし

憧れのジルベールと記念撮影

ジルベールと写真が撮影できるスポットもこちらにあります。少し深い表現をする場合、ジルベールの手元や口元の近くに寄り添って撮影してみるのがポイントです。

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『風と木の詩』ジルベール・コクトー (描き下ろし)

グッズ販売

展示会の内容がギュッと凝縮された『カレイドスコープ』(新潮社)、自伝エッセイ『少年の名はジルベール』(小学館)、厳選複製原画『少年の詩』(宝島社)が販売されており、クリアファイルやポストカードなど実用的なアイテムも揃います。

2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。
2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。

各コーナーでは作品の冒頭部分が紹介されていたのですが、少女漫画作品でも少年漫画によく見られる手法が取り入れられている箇所があり、どれも読みやすくて続きが気になりました。また、ギャラリートークに参加してみて、来場者から学芸員までが話をしながら共に興奮している様子がとてもよく感じられました。両者とも熱烈なファンであることが伺えます。魅了される“竹宮ワールド”、あなたも一度見てはいかがでしょうか。

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ギャラリートーク

2017年10月7日(土)より北九州市漫画ミュージアムで展示会「竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が始まりました。初日の様子をお届けします。

イベント概要

名称 竹宮 惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary
会期 2017年10月7日(土) 〜 2017年12月10日(日)
開館時間 11:00 – 19:00 (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週火曜日
場所 北九州市漫画ミュージアム 企画展示室
福岡県北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity5階 (MAP)
内容 展示会
観覧料 企画展

一般 800円(640円)、中高生 400円(320円)、小学生 200円(160円)

常設展セット券

一般 1,000円(800円)、中高生 500円(400円)、小学生 250円(200円)

( )は北九州市漫画ミュージアム年間パスポート提示者、年長者施設利用証提示者、30名以上の団体の1名あたりの料金 ※未就学児、障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方(1名まで)は無料

主催 北九州市漫画ミュージアム
特別協力 有限会社トランキライザープロダクト
協力 株式会社COLT
問合せ TEL 093-512-5077
FAX 093-512-5130
代表メールアドレス manga@city.kitakyushu.lg.jp
URL
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