高畑勲展が福岡市美術館で2021年4月29日(木・祝)から開催

2021年4月29日(木・祝)～7月18日(日)の期間、福岡市美術館で「高畑勲展　日本のアニメーションに遺したもの」が開催されます。イベントの様子をお届けします。

高畑勲展　日本のアニメーションに遺したもの

絵を描かない監督の演出術をみる

2018年に82歳で永眠したアニメ映画監督・高畑勲(たかはた いさお)さんの軌跡をたどる展覧会です。東京大学仏文科を卒業後、演出家を目指した東映動画(現・東映アニメーション)時代から、晩年のスタジオジブリで発表した遺作『かぐや姫の物語』(2013)まで、没後に高畑さんの家で見つかったダンボール箱・15箱分の本人所有の原画や資料などから抜粋したものを中心に振り返ります。

ついに福岡でも開催

2019年より東京国立近代美術館で始まり、2020年には高畑さんの育った岡山県の県立美術館でも実施されました。そして2021年、ついに福岡市美術館でも観覧できます。国内では3番目、九州では初めての開催となります。

第1章 出発点 アニメーション映画への情熱

実は「あの作品」の立役者！

1979年にテレビ朝日で放送開始、今もなお愛される長者番組となったTVアニメ『ドラえもん』ですが、このTVアニメ化の企画書を作成したのが高畑さんでした。原作者の藤子・F・不二雄さんも企画書の内容に納得だったようです。また、1971年にスタートしたTVアニメ『ルパン三世』シリーズが視聴率低迷に陥った際に、コミカルな要素を取り入れて人気を取り戻させたのが高畑さんと宮崎駿さんでした。『ドラえもん』や『ルパン三世』の資料も展示されています。

高畑さんをアニメ業界に誘った作品『やぶにらみの暴君』

1955年、高畑勲さんが大学時代の20歳のときに、フランスのアニメ映画作品『やぶにらみの暴君』(後の『王と鳥』)が日本で公開されました。この作品を見てアニメーションが思想や社会を語ることができる可能性を感じた高畑さんはアニメ業界への道を歩みます。

『かぐや姫の物語』は50年以上前に骨格ができていた

1959年に高畑さんが東映動画に入社してまもなく、社内で『竹取物語』の漫画映画化が計画され、高畑さんはこの際に『ぼくらのかぐや姫』と題した企画ノートやメモを書き溜めていました。そして、50年以上の歳月を経て、2013年に公開された『かぐや姫の物語』に繋がることとなります。

太陽の王子 ホルスの大冒険

第2章 日常生活のよろこび アニメーションの新たな表現領域を開拓

パンダコパンダ

アルプスの少女ハイジ

第3章 日本文化への眼差し 過去と現在との対話

新文化映画 柳川堀割物語

火垂るの墓

平成狸合戦ぽんぽこ

第4章 スケッチの躍動 新たなアニメーションへの挑戦

ホーホケキョ となりの山田くん

かぐや姫の物語

フォトスポット

1F ミュージアムショップ

イベント概要

名称	高畑勲展　日本のアニメーションに遺したもの
会期	2021年4月29日(木・祝)～7月18日(日) 各日 9:30〜17:30 ※休館日は月曜日、5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)は休館 ※入館は閉館の30分前まで ※7月の金・土曜日は20時まで開館 (入館は閉館の30分前まで)
場所	福岡市美術館 〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園1-6 (MAP) 電話 092-714-6051 [交通アクセス] 福岡市地下鉄空港線「大濠公園」駅から徒歩で約10分 福岡市地下鉄七隈線「六本松」駅から徒歩で約10分 西鉄バス「福岡市美術館東口」駅の近く 西鉄バス「赤坂三丁目」駅の近く 西鉄バス「福岡城・NHK放送センター入口」駅の近く
内容	アニメ作品の原画やイラスト、資料展示。投影のほか、グッズ販売あり
料金	一般 1,500円、高大生 1,000円、小中生 600円 ※大学生以下の方は入館の際、学生証や生徒手帳等を要提示。 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の提示者とその介護者1名、および特定疾患医療受給者証、特定医療費（指定難病）受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者、および未就学児は観覧無料
主催	福岡市美術館、西日本新聞社、FBS福岡放送
企画協力	スタジオジブリ
協力	(公財)徳間記念アニメーション文化財団、大濠テラス
制作協力	NHKプロモーション
問合	福岡市美術館 電話 092-714-6051
URL	高畑勲展 ●WEBサイト ●Twitter

※記事の内容は2021年4月28日(水)現在の情報です。以降は変更の可能性があります。